MT5バックテストのリアルティックと疑似ティックとは? ヒストリカルデータの4種類のモードについて解説

MT5バックテストのリアルティック・疑似ティックとは

MT5のストラテジーテスターでは、自動売買(EA)のバックテストに使用するヒストリカルデータのモードとして、下記の4種類が選択できます。

全ティックMT5が生成した疑似ティックを使用
リアルティックに基づいたすべてのティックMT5の取引サーバから取得したブローカーのティックを使用
1分足OHLC1分足の始値・高値・安値・終値のみを使用
始値のみ選択した時間枠の始値のみを使用

この4種類のうち、いわゆるリアルテック(ブローカーが実際に配信したティック)は、「リアルティックに基づいたすべてのティック」になります。MT4ではデフォルト機能でリアルティックが利用できなかったので、うれしい進化ですね!

ティックデータとは、FX会社などで配信された一つ一つのレートのことです。1分足のデータはOHLC(始値・高値・安値・終値)の4つしかありませんが、ティックデータでは通常1分間分のデータの中に多数の価格データが含まれます。

しかし、このリアルティックは正確なデータとは限らないため、利用する前に確認が必要です。

この記事では、MT5の4種類のヒストリカルデータや、MT5のリアルティックの注意点などを紹介します。

新規口座開設ボーナスありの大手業者!

VantageTradingのキャンペーンバナー

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

あわせて読みたい
金利13%もらえる!VantageTradingのVプレミアム預金とは? 最近人気が急上昇中の海外FXブローカーのVantageTradingは、驚異の最大金利13%のサービスを提供しています。 VantageTradingで「金利13%!Vプレミアム預金」の参加口座...
目次

MT5バックテストの4つのヒストリカルデータの種類

まずは、MT5で自動売買(EA)バックテストに利用できるヒストリカルデータの4つのモードについて、メタクオーツの資料を基に紹介します。

  • 全ティック
  • リアルティックに基づいたすべてのティック
  • 1分足OHLC
  • 値のみ

なお、ヒストリカルデータの種類は、バックテスト設定の「モデル」の項目で選択できます。

MT5バックテストのモデル

上記の4種類のほかに「数値計算」という選択肢もありますが、これはヒストリカルデータには関係ありません。MQL5言語でプログラムを組んで、複雑な計算を行うものになります。

全ティック

MT5バックテストの「全ティック」は、1分足のデータに基づいて生成されます。生成のイメージは次のようなものです。

全ティックの生成

画像引用)メタクオーツ

「全ティック」はMT5によって生成されるティックなので、MT4で「疑似ティック」と呼ばれているものに相当します。

実際の市場では、ある1分の中に何千・何万ティックという更新が入ることがありますが、疑似ティックは「1分足OHLC+ティックボリューム」を元にモデル化するだけなので、現実よりティック数が少ないことがよくあります。

疑似ティックでもスプレッドは変動しますが、もともと1分足から生成したものなので、1分足の中では同じスプレッドの数値が使われます。

リアルティックに基づいたすべてのティック

「リアルティックに基づいたすべてのティック」を選ぶと、ブローカーが実際に配信したリアルティックでバックテストができます。しかし、「全ティック」よりもデータ量が多い傾向がありますので、ダウンロードする際に時間がかかります。

スプレッドは変動スプレッドです。

MT4でリアルティックでのバックテストをするには、数万円の有料ツールを購入する必要がありました。MT4にはヒストリカルデータのインポート機能があり、リアルティックのヒストリカルデータをcsv形式で提供しているブローカーもあるのですが、MT4の仕様上、リアルティックをMT4にインポートすると1分足に変換されてしまうためです。

1分足OHLC・始値のみ

「1分足OHLC」と「始値のみ」の2つは、通常のEAのバックテストに使うと結果が不正確になりますので、おすすめしません。

「1分足OHLC」は1分足なので少しましですが、「始値のみ」では、バックテストを行っている時間枠の始値が使用されますので、例えば1時間足であれば、1時間に1回しか条件判定が行われません。

もともと始値のみを条件にトレードするロジックになっているEAにしか使えないでしょう。

あわせて読みたい
MT5バックテスト・最適化の特徴を紹介!ストラテジーテスターの機能が進化【MT4と比較】 FXの自動売買(EA)や裁量トレードでよく使われる取引ツールである「MT4(メタトレーダー4)」と「MT5(メタトレーダー5)」。MT5は、MT4の後継として開発された新世代...

MT5バックテストのティックデータ(リアルティック)の注意点

MT5では、利用している口座のティックデータ(リアルティック)を自動売買(EA)のバックテストに利用できますが、注意点もあります。

  • 昔のデータは不正確な可能性
  • MT5ではティックデータのインポートも可能

昔のデータは不正確な可能性

MT5では使用しているブローカーの値動きでバックテストができるので便利ではありますが、制約もあります。具体的には、昔のデータになればなるほど不正確になる傾向があります。

MT5では、上部の「表示」メニューから「銘柄」を選択すると、スプレッドなどのヒストリカルデータの詳細を確認することができます。

MT5のヒストリカルデータのスプレッド確認方法

これでExnessゼロスプレッド口座の2010年のヒストリカルデータと2022年のヒストリカルデータをユーロドルで比較してみると、以下のようになります。

Exnessゼロスプレッド口座の

ゼロスプレッド口座なので、現在(2022年)のスプレッドはゼロ(手数料別)ですが、2010年は平均して9ポイント(0.9pips)のスプレッドが発生していますね。

なお、その後もスプレッドは変動し、ゼロになったのは2019年のことです。

圧倒的な低スプレッド!

EXNESSバナー

※Exnessは口座開設ページが日本語非対応ですが、マイページは日本語に対応しています。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

あわせて読みたい
【Exness】TradingViewのチャート埋め込み型オリジナル取引ツールの使い方 Exness(エクスネス)は取引ツールの種類が海外FX業者の中でもずば抜けて多いという特徴があります。 TradingView(トレーディングビュー)のチャート機能が埋め込まれ...

MT4のリアルティックとしてよく使われているDucascopyのヒストリカルデータも、Ducascopyの取引条件変更などでスプレッドは変化していますが、MT5のリアルティックの方が変動幅は大きい印象です。

理由ははっきりわかりませんが、古いのデータには別の口座タイプや別の海外FX業者のデータを使っているなどの事情があるのかもしれません。特に、設立して間もないブローカーなどは設立日以前の自社のヒストリカルデータを持っていないので、現在のスプレッド条件とは異なるデータが入っている可能性が高いです。

らっこ

ほとんどの海外FX業者で、古いデータは今とは全然違うデータになるっコ・・・

MT5ではティックデータのインポートも可能

MT5のバックテスト設定で「リアルティックに基づいたすべてのティック」を選択すれば、確かにリアルティックでバックテストできますが、先ほど説明した通り、そのリアルティックがあまり信頼できないこともあります。

正確なヒストリカルデータを使用したい場合には、まずは、使っているブローカーのMT5で入手できるヒストリカルデータをさかのぼってみて、現在とどの程度違うのかを確認してください。詳しい方法はこちら↓↓↓↓↓

あわせて読みたい
MT5バックテストのヒストリカルデータの信頼性は?精度が悪い理由や確認方法を紹介 自動売買(EA)を稼働させる人にとっては、バックテストの精度にかかわるヒストリカルデータの信頼性は重要ですよね! しかし、MetaTrader 5(MT5)のEAがまだあまり普...

その後、あまりにデータが異なるようなら、MT4と同様に外部のヒストリカルデータのインポートを検討するのがいいでしょう。

外部のヒストリカルデータをインポートする方法は、こちらの記事にまとめています。

あわせて読みたい
MT5のバックテストで外部のヒストリカルデータをインポートする方法は? MT4では、Dukuscopyなどの正確なヒストリカルデータをMT4にインポートしてバックテストの精度を上げる方法がよく行われていました。 MT5でも同様に、外部のヒストリカル...

MT5のティックデータでのバックテストを高速化する方法

MT5で可能になったリアルティックでの自動売買(EA)バックテストは正確ではありますが、処理に時間がかかってしまいます。

ここからは、MT5のティックデータでのバックテストを高速化する方法を紹介します。

  • リアルティックとそのほかの方法を使い分ける
  • MQL5クラウドネットワークを使って最適化する

リアルティックとその他の方法を使い分ける

リアルティックでのバックテストが遅くなる原因は、ティックの量(ティックボリューム)が多すぎることです。

そこでおすすめなのが、リアルティックと「全ティック(疑似ティック)」などのそのほかのヒストリカルデータを使い分ける方法です。

EAを開発したり最適化をしたりする目的でバックテストする場合は、バックテストの回数が膨大になりますので、1つのバックテストに長時間かかるとあまり効率的ではありません。そのため、リアルティック以外でざっくりバックテストして、しっかり結果を見たい場合のみ「リアルティックに基づいたすべてのティック」で時間をかけてバックテストします。

あわせて読みたい
MT5バックテスト・最適化の特徴を紹介!ストラテジーテスターの機能が進化【MT4と比較】 FXの自動売買(EA)や裁量トレードでよく使われる取引ツールである「MT4(メタトレーダー4)」と「MT5(メタトレーダー5)」。MT5は、MT4の後継として開発された新世代...

リアルティックと全ティックのティックボリュームの違いがどれだけあるかはFXブローカーによって異なりますが、全ティックの方が少ないことが多いので、まず全ティックでどれくらい時間がかかるか見てみて、全ティックでも時間がかかるようなら1分足OHLCも試してみてください。

逆に、購入したEAを少しパラメータを変えてバックテストするだけであれば、試行回数が少ないため最初から「リアルティックに基づいたすべてのティック」を使うのもありです。まだMT5のEAはほとんど販売されていませんが、徐々に一般のEAトレーダーもバックテストする機会が増えてくるかもしれませんね。

MQL5クラウドネットワークを使って最適化する

最適化の場合は、MQL5クラウドネットワークを使うことでさらに高速化できます。

MT5では最適化の分散処理が可能になったため、外部のコンピュータの計算リソースをレンタルするMQL5クラウドネットワークを使ったり、保有する別のPCを利用したりして最適化の効率化を図ることができます。詳しくはこちら↓↓↓↓↓

あわせて読みたい
MQL5クラウドネットワークの料金や使い方を紹介!MT5のバックテスト・最適化を別のPC・VPSや他人のPCで... MT5バックテストの最適化(オプティマイズ)をもっと早く完了させたい・・・とお悩みのあなた! MT5では、時間のかかる最適化作業を、自分が管理する別のPC・VPSや他人...

MT5バックテストのリアルティックを活用しよう!

リアルティックでのバックテストは、MT4では数万円する有料ツールを使って一部の人がやっていた方法でした。

それがデフォルトで利用できるようになったのは大きな進歩です。

また、そもそもMT5の方がバックテストの処理スピードも速くフリーズすることも少ないので、快適に利用できます。

あわせて読みたい
MT5ストラテジーテスターの使い方は? EA・インジのバックテスト・最適化の方法を解説 MT5のストラテジーテスターは、「自作・購入したEA・インジケーターが本当に通用するのか?」を過去チャートで検証できる強力な機能です。 インジケーターもバックテス...

日本ではまだ販売されているMT5のEAが少ないですが、MQL5などの海外サイトではMT5のEAの出品も増えています。気になった方はぜひMT5のバックテストを使ってみてください!

あわせて読みたい
MQL5コミュニティではMT4・MT5のEA・インジケーターをデモ版でお試しできる! インストール方法から使... MQL5コミュニティとは、MT4・MT5の開発元であるメタクオーツが運営しているコミュニティサイトです。フォーラムで意見交換できる機能や、EA・インジケーターを購入でき...

ハイレバで仮想通貨FXができるFXGT!

FXGTキャンペーンバナー

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

あわせて読みたい
【FXGT】仮想通貨で人気No.1の海外FX業者! メリット・デメリットを徹底解説 FXを試してみたい仮想通貨(暗号資産)ユーザーや、FXブローカーの口座にある資金で仮想通貨トレードをしたい人のために、仮想通貨の取り扱いがある海外FX業者を紹介し...
MT5バックテストの「全ティック」と「リアルティックに基づいたすべてのティック」は何が違いますか?

MT5バックテストの「全ティック」は、1分足のOHLCをもとにMT5が生成した疑似ティックです。一方、「リアルティックに基づいたすべてのティック」はブローカーが実際に配信したリアルティックです。疑似ティックは、ティックボリュームが少なくバックテストが比較的速く済むことが多いです。

MT5バックテストではどのヒストリカルデータのモードを選べば一番正確になりますか?

MT5バックテストで最も実相場に近いのは「リアルティックに基づいたすべてのティック」です。ブローカーのティックデータをそのまま使うため、スプレッド変動や価格推移を細かく再現できます。ただし、データ量が多いぶんダウンロードやテスト時間が長くなるため、常にこれだけを使うのは非効率というデメリットもあります。

MT5のティックデータでのバックテストを高速化する方法はありますか?

EA開発や最適化を行う際は、バックテストの回数が膨大になります。そういった場合には、MT5のリアルティック以外の疑似ティックや1分足OHLCを使ってざっくりとバックテストをし、成績のよいものだけリアルティックであらためてバックテストをする方法で高速化できます。また、最適化の場合はMQL5クラウドネットワークも活用できます。

MT5でリアルティックだけを使ってバックテストすると何が問題になりますか?

MT5のリアルティックは、ティック数が多くなるためバックテスト時間が非常に長くなり、EA開発・最適化のサイクルが回しにくくなります。また、ブローカーや時期によってはリアルティックの品質やスプレッドの履歴が十分でない場合もあり、「リアルだから常に正しい」というわけではない点にも注意が必要です。

MT5バックテストのヒストリカルデータの4つのモードはどのように使い分ければよいですか?

「始値のみ」はロジックの初期チェックなどごく大まかな検証向き、「1分足OHLC」はざっくりとした傾向確認や高速なラフ検証向きです。「全ティック」はティックベースEAの開発・最適化用のメイン選択肢、「リアルティックに基づいたすべてのティック」は最終確認や本番直前の精度重視テストで使うのがおすすめです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

カメレオンのアバター カメレオン 自動売買トレーダー

海外FX・自動売買歴5年。MT4・MT5にも詳しく、当サイトでは、裁量トレーダー向けのMT4・MT5の操作方法や、自動売買(EA)・EAのプログラミング(MQL4・MQL5)、インジケーターの解説記事を担当しています。MT4・MT5は高性能なツールですが、その機能の一部しか把握していない人も多いです。MT4・MT5をさらに活用するための方法をお届けします。

コメント

コメントする

目次