【MT5で自作EA】ボリンジャーバンドだけで勝てる? バンドタッチ逆張りEAをバックテストで検証

ボリンジャーバンド逆張りだけで勝てるか検証

ボリンジャーバンドが特に有名ですが、逆張りでエントリータイミングがわかりやすいバンド系のテクニカル指標を愛用している人はかなり多いのではないでしょうか。

僕も長年バンド系を愛用していますが、もちろん機械的にバンドタッチで逆張りを繰り返していても勝てませんので、他のテクニカル指標と組み合わせる必要があります。

しかし、もし仮にバンドタッチのみでトレードしたとすればどのような結果になるのかが気になりました。そこで、ボリンジャーバンと同じバンド系テクニカル指標のエンベロープでバックテストを行い、比較してみました。

バックテストというのは、一定のトレードルールに従って10年間など長期で運用した場合にどのような結果になるのかを自動で計算してくれるMT4・MT5の機能です。バックテストでの検証を行うには、MT4・MT5のプログラミング言語をある程度勉強して自動売買システム(EA)を作成する必要がありますが、慣れればトレードルールの検証に非常に効果的です。EAについて詳しくはこちら↓↓↓↓↓

EAの作成・バックテストはMT5で行っています。シンプルなEAであればプログラミングの知識がゼロの方でも勉強すれば作成可能です。興味のある方はぜひ挑戦してみてください。

こちらの記事では、MT4・MT5の自動売買(EA)・バックテスト機能の違いを詳しく解説しています。
MT5とMT4の自動売買(EA)・バックテスト機能の比較
MT4とMT5の自動売買(EA)・バックテスト機能はどう違う?
記事を読む
あわせて読みたい
【初心者でもわかる】FX自動売買(EA)とは!?メリット・デメリットから注意点まで徹底解説! FX投資はリスクとリターンのバランスから多くの投資家にとって魅力的な選択肢ですが、市場の変動や情報により自分で取引をすることが難しいと感じる方もいらっしゃるか...

圧倒的な低スプレッド!

EXNESSバナー

※Exnessは口座開設ページが日本語非対応ですが、マイページは日本語に対応しています。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

あわせて読みたい
【Exness】TradingViewのチャート埋め込み型オリジナル取引ツールの使い方 Exness(エクスネス)は取引ツールの種類が海外FX業者の中でもずば抜けて多いという特徴があります。 TradingView(トレーディングビュー)のチャート機能が埋め込まれ...
目次

ボリンジャーバンドのバンドタッチ逆張りエントリーのみのEAで勝てる?

ボリンジャーバンドのバンドタッチで逆張りエントリーするだけで勝てると考えている人はあまりいないと思いますが、実際どのくらいの成績になるのかをまず確認してみます。

MT4・MT5でのボリンジャーバンドの使い方についてはこちら↓↓↓↓↓

あわせて読みたい
ボリンジャーバンドの見方・使い方は?海外FXのMT4・MT5、仮想通貨取引所のTradingViewでの使い方も紹介! 投資判断に非常に役立つオシレーター系テクニカル指標(インジケーター)の一つ、ボリンジャーバンド。 いくつかあるテクニカル指標の中でも、無視できない指標のひとつ...

ここでは、以下のシンプルな条件でボリンジャーバンドのバンドタッチ逆張りエントリーをした場合で検証します。(ボリンジャーバンドA)

  • MT4・MT5のデフォルト設定である期間20の設定
  • 2σラインにタッチでエントリー
  • 利益確定は、反対側の2σラインにタッチしたとき
  • 損切り・利益確定とも100pips

右肩下がりで資金を失う結果に

ボリンジャーバンドの逆張りEAのバックテスト

これは、MT5の成績検証機能(ストラテジーテスター)で、4時間足ユーロドルの12年間バックテスト(2010年~2022年)をした場合の残高の推移です。

バンドタッチだけだと当然こうなるのですが、右肩下がりでどんどん資金が減っていますね。0.01ロットで12年間このトレードルールを使うと479ドル(約5万円)の損失になるという結果になりました。

0.01ロットでもこれだけの損害が出るということは、もしこれを1ロットでやっていたら約500万円がなくなっていたということになります・・・。

MT4・MT5のバックテスト機能では、エントリーポイントと決済ポイントをチャートで確認できますので、実際にどういうところで負けているかを図で見てみましょう。

ボリンジャーバンドの逆張りEAの負けパターン

例えば、オレンジ丸の部分では、-2σラインでエントリー、+2σラインでクローズというパターンで取れましたが、直後に2σラインでドテン売りエントリーをした際、上昇トレンドがそのまま継続して、最初に得た利益よりも大きな損失を出してしまっています。

利益確定条件を変更してみる

先ほどの条件はさすがにシンプルすぎたので、今回は、ボリンジャーバンドの上下バンドタッチをベースに、負けにくいよう調整を加えてみます。

バンドの上下タッチのみをルールにしてしまうと、うまく反対側のバンドに到達してくれれば大きな利益が得られますが、途中までは利益が出ていたけどバンドの反対側まではいかなかった場合はすべて損失になってしまいますね。そのため、下記の①②の条件を追加してみました。

  • ①センターラインタッチで決済する(ボリンジャーバンドB)
  • ②30pips利益が乗ったら建値決済に切り替える(ボリンジャーバンドC)

①の「センターラインタッチで決済する」(ボリンジャーバンドB)を入れると、ボリンジャーバンドAと同じ約5万円の損失で、あまり差はないですが少し悪化しています。負け回数は減りましたが、センターラインにタッチすることで、取れる利益も半減したことが理由です。

ボリンジャーバンドバックテスト2

次は、②の「30pips利益が乗ったら建値決済に切り替える」(ボリンジャーバンドC)で検証しました。マイナスではあるものの、当初の479ドルの損失からは若干よくなり、326ドルの損失で収まりました。

ボリンジャーバンド3のバックテスト

ボリンジャーバンドのバンドタッチ逆張りで負けるのは、強いトレンドが継続して損切りになってしまうパターンです。しかし、ボリンジャーバンド2σなら、一旦バンドタッチした後30pips戻る可能性はかなりありますので、そこで建値決済を入れると、負けパターンを減らせるということですね。

ただ、それでも残高が右肩下がりになってしまうのは変わりません。そもそもボリンジャーバンドは、バンドに沿って価格が推移する「バンドウォーク」という現象も有名ですし、あまり逆張りに向かないと言われています。そのため、バンド系の別のテクニカル指標でも検証してみました。

ボリンジャーバンドの見方についてはこちら↓↓↓↓↓

あわせて読みたい
FXボリンジャーバンドとは?見方や使い方、期間設定や手法までわかりやすく解説 「あなた」は、チャート上にボリンジャーバンドを表示していますか? 表示させているのであれば、何のために表示させていますか? 何となくであれば、意味が無いのでチ...

エンベロープ逆張りエントリーで再検証

ボリンジャーバンドのEAでは損失を出してしまいましたので、バンドタッチというコンセプトはそのままに、別のバンド系テクニカル指標を使ってみるとどうなるか検証してみました。

MT4・MT5でデフォルトで利用できるもう一つのバンド系指標といえばエンベロープです。

ボリンジャーバンドは、幅の広さが大きく変わるのですが、エンベロープは比較的変動が緩やかです。

エンベロープ

ボリンジャーバンドと同様、まずは一番シンプルな設定で検証してみます。(エンベロープA)

  • MT4・MT5のデフォルト設定である期間14の設定
  • 偏差は4時間足なので0.3に設定(※時間足ごとに適切な数値が異なります)
  • 上下ラインにタッチでエントリー
  • 利益確定は、反対側の上下ラインにタッチしたとき
  • 損切り・利益確定とも100pips

エンベロープはわずかにプラス

MT5の成績検証機能(ストラテジーテスター)で、4時間足ユーロドルの12年間バックテスト(2010年~2022年)をした場合の残高の推移は、34ドルとなり、わずかにプラスになりました。

エンベロープ1偏差0.3バックテスト

ボリンジャーバンドの方も、期間設定を変えたりなど調整を行えば勝てるのかもしれませんが、暫定的に、エンベロープの方が逆張りとしては優秀という結論にして進めます。

ちなみに、MT5でトレードルールを検証する際、例えばボリンジャーバンドやエンベロープの計算に使用する価格を終値にするか始値にするか、または、計算期間をローソク足何本分にするや損切り幅・利益確定幅をどの程度に設定するかなど、すべての条件を細かく変更して、一番成績がいいパラメータの組み合わせを探す機能も利用できます。

これは最適化と呼び、便利な機能なのですが、すべての組み合わせを検証するとPC負荷が高く、所要時間も長くなるため、ある程度あたりをつけてから最後の仕上げにやっています。

MT5のEAバックテスト・最適化機能はMT4と比べて大幅に進化しているので、ぜひ使ってみてください。詳しくはこちら↓↓↓↓↓

あわせて読みたい
MT5バックテスト・最適化の特徴を紹介!ストラテジーテスターの機能が進化【MT4と比較】 FXの自動売買(EA)や裁量トレードでよく使われる取引ツールである「MT4(メタトレーダー4)」と「MT5(メタトレーダー5)」。MT5は、MT4の後継として開発された新世代...

利益確定条件を変更してみる

ボリンジャーバンドと同様、エンベロープの上下バンドタッチをベースに、負けにくい調整を加えてみます。

  • ①センターラインタッチで決済する(エンベロープB)
  • ②30pips利益が乗ったら建値決済に切り替える(エンベロープC)

①センターラインタッチで決済するは、ボリンジャーバンドのとき、逆に成績が悪化しましたが、エンベロープではどうなるでしょうか? ちなみに、エンベロープのセンターラインは普通の移動平均線です。

エンベロープ2バックテスト

12年間0.01ロットで543ドルも負ける結果になりました。ボリンジャーバンドより反対側の上下ラインに到達する可能性が高い分、下手に利益をあきらめてセンターライン決済にするとよくないということですね。

一方、②30pips利益が乗ったら建値決済に切り替えるは、最初のエンベロープAとほぼ変わらない、約4ドルの損失になりました。

エンベロープ3バックテスト

バンド系と、建値決済は相性がいいといえるかもしれませんね。エンベロープの方はわずかなマイナスになりましたが、建値決済を入れておけば急な値動きのある大きな相場に対応できますので、これくらいの違いならば念のため建値決済を入れておくのもありかと思われます。

ボリンジャーバンド・エンベロープの偏差・期間の最適化

EAがエントリー・決済の判断に使用しているテクニカル指標(インジケーター)の設定を変更すると、バックテストの結果が変わります。

先ほど説明したように、MT5のストラテジーテスターでは、パラメータを少しずつ変えてバックテスト成績の変化を検証できる最適化が利用できます。しかし、すべてのパラメータを検証するとなると何日もPCを動かし続けないと終わらないので、今回は簡易的に、偏差(σ)と期間の最適化を行いました。

他人のPCのスペックを借りて効率的に最適化ができるMQL5クラウドネットワークも便利です。詳しくはこちら↓↓↓↓↓

あわせて読みたい
MQL5クラウドネットワークの料金や使い方を紹介!MT5のバックテスト・最適化を別のPC・VPSや他人のPCで... MT5バックテストの最適化(オプティマイズ)をもっと早く完了させたい・・・とお悩みのあなた! MT5では、時間のかかる最適化作業を、自分が管理する別のPC・VPSや他人...

ボリンジャーバンドの最適化

ボリンジャーバンドでは、30pips利益が乗ったら建値決済に切り替える(ボリンジャーバンドC)を対象に、4×9=36通りのパラメータで最適化を行いました。

ちなみに、偏差というのはバンドの幅の広さのことで、偏差が高くなればなるほど、バンドにタッチする確率が下がります。

偏差(σ)1.5、1.7、1.9、2.1の4つの選択肢
期間17~25の範囲で9つの選択肢

最適化では、上記の範囲内ですべてのパラメータの組み合わせのバックテストを行うのですが、最も成績のよい組み合わせでも収益をプラスにすることはできませんでした(12年間の0.01ロットのバックテストで-291ドルが最高)。

エンベロープでは、MT5デフォルトの期間設定ですんなりプラス収益が出たので、やはりボリンジャーバンドは逆張りに向かないという結論でよさそうです。

ボリンジャーバンド最適化結果

こちらは、右側に表示される期間と偏差の違いによって、損益(左から2番目の赤字の部分)がどのように変化するかをMT5のバックテストで一覧にしたものです。

ちなみに、一番成績がよかったのは、期間17、偏差2.1の設定です。

エンベロープの最適化

エンベロープでも、期間と偏差を変えて最適化を行いました。

偏差(σ)0.2、0.25、0.3、0.35、0.4の5つの選択肢
期間14~25の範囲で12の選択肢

こちらは、デフォルトの期間設定である14と、偏差3.0の組み合わせが一番よかったです。この組み合わせで約4ドルのマイナスでした。

最適化をかけたらもう少しよくなるかと思いましたが、残念ながらよくはなりませんでした。

ボリンジャーバンド・エンベロープは他のテクニカル指標との組み合わせが有効

MT5で使えるバンド系はボリンジャーバンドとエンベロープの2つですが、別途販売されたり無料配布されているカスタムインジケータを使えば、もっと選択肢は広がります。カスタムインジケーターについてはこちら↓↓↓↓↓

あわせて読みたい
MT4・MT5のカスタムインジケーターって何!?特徴や使い方、お試し向けのカスタムインジケーターを紹介 MT4やMT5を使っていると、カスタムインジケーターという言葉を耳にすることがあるかもしれません。 これは、自分の好きな機能をMT4・MT5に追加できるとても便利なもので...

ただ、いくつか試してみましたが、単純な上下のバンドタッチで勝ちまくれるというものはないです。

らっこ

そんなのあったらみんな使ってるっコ

バンド系は、利益確定ラインに使ったり、他のテクニカル指標と組み合わせて使うのが有効といえるでしょう。

新規口座開設ボーナスありの大手業者!

VantageTradingのキャンペーンバナー

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

あわせて読みたい
金利13%もらえる!VantageTradingのVプレミアム預金とは? 最近人気が急上昇中の海外FXブローカーのVantageTradingは、驚異の最大金利13%のサービスを提供しています。 VantageTradingで「金利13%!Vプレミアム預金」の参加口座...
ボリンジャーバンドのバンドタッチ逆張りだけで長期的に勝つことはできますか?

ボリンジャーバンドの逆張りタッチだけでエントリー・反対側にタッチで決済というルールのEAで検証したところ、右肩下がりの成績でした。期間や条件を変えて最適化しても単体で安定して勝てる手法になることは難しいと思われます。

エントリー条件は変えずに利益確定条件を変更しても右肩下がりのままです。

詳しい検証はこちらの見出しを参考にしてください。

▼ボリンジャーバンドのバンドタッチ逆張りエントリーのみのEAで勝てる?

逆張りにはボリンジャーバンドよりエンベロープの方が向いていますか?

ボリンジャーバンドと同じ条件でテストしたところ、シンプルなエンベロープ逆張りの方が成績はよかったです。ボリンジャーバンドはブレイクした方向への値動きが続くバンドウォークが起きることもあるため逆張りにあまり向かず、エンベロープの方が逆張りとしては優秀とされています。

ボリンジャーバンドでセンターライン決済を入れるとリスクは下がりますか?

ボリンジャーバンドでセンターラインにタッチしたときに決済するという条件を入れると、負け回数は減りますが、利益幅も減ってしまいます。この記事で行った検証では、センターライン決済を入れてもトータル損失額はほぼ変わらず、むしろやや悪化しました。

エンベロープで同じセンターライン決済を入れた場合はさらに成績が悪化し、長期テストでは大きなマイナスとなっています。

ボリンジャーバンドの逆張りで勝てますか?

ボリンジャーバンドは逆張りにも順張りにも使えるテクニカル指標ですが、逆張りで使用する場合はリスクもあります。

ボリンジャーバンドはボラティリティに応じてバンド幅が広がるため、トレンド発生時には「バンドウォーク」が起きやすく、価格が外側バンドに張り付いたまま一方向に伸びることがあります。この局面で「外側タッチ=逆張りサイン」とだけ見て売買すると、トレンドに逆らう形になり、大きな損失を出しやすいので「逆張りに向かない」と言われることもあります。

そのため、ボリンジャーバンドを逆張りで使用する際は、ほかのテクニカル指標と組み合わせることをおすすめします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

カメレオンのアバター カメレオン 自動売買トレーダー

海外FX・自動売買歴5年。MT4・MT5にも詳しく、当サイトでは、裁量トレーダー向けのMT4・MT5の操作方法や、自動売買(EA)・EAのプログラミング(MQL4・MQL5)、インジケーターの解説記事を担当しています。MT4・MT5は高性能なツールですが、その機能の一部しか把握していない人も多いです。MT4・MT5をさらに活用するための方法をお届けします。

コメント

コメントする

目次