先日、スキャルピングが原因と思われる口座凍結が多いと噂されるヒロセ通商・JFXについてX(Twitter)の投稿を2年分調査した記事を作成しました。

もちろんXなので虚偽の報告の可能性もありますが、ヒロセ通商・JFXについては実際に口座凍結を体験したとの報告が多すぎるため、「実際にやっている」可能性はかなりあると思います。
一方、グループとしての規模やブランド面で安心感があると評価されることが多い「SBI証券・SBI FXトレード」についてはどうなのでしょうか?
今回はSBI証券・SBI FXトレードについて口座凍結の報告が出ているのか、Xで3年分の投稿を調査しました。ヒロセ通商・JFXとはかなり異なる文脈で「口座凍結」の用語が使われていましたので、気になる方は記事を読んでみてください。
本記事は、2026年3月時点で著者がX(Twitter)の該当投稿を実際に確認したうえで執筆しています。引用元の投稿には本文中から個別にリンクしています。
SBI証券・SBI FXトレードで「口座凍結」の報告はある?
「SBI 口座凍結」で3年間分(2023年2月~2026年1月)のX(Twitter)投稿を調査した結果、以下の傾向があることが判明しました。
- 取引内容が理由の「口座凍結」報告はなし
- 認証強化による口座凍結報告が多数
- 滝沢ガレソによる口座凍結疑惑も
取引内容が理由の「口座凍結」報告はなし
SBI証券・SBI FXトレードでは、ユーザーの取引内容を理由とした口座凍結の報告はほとんどありませんでした。
ヒロセ通商・JFXでは2年間だけで「自分が口座凍結された」と報告している投稿が以下の件数発生していましたが、SBI証券・SBI FXトレードはこのような状況にはなっていないようです。
| キーワード | 件数 |
|---|---|
| ヒロセ通商 口座凍結 | 4件 |
| JFX 口座凍結 | 6件 |
1件、追証未払いで口座凍結されたとの報告はありましたが、これは一般ユーザー目線でも仕方がないという印象になるのではないでしょうか。


本記事では、SBI証券とSBI FXトレードについてまとめて「口座凍結」のキーワードで調査しましたが、FX会社と証券会社では口座凍結になる背景が異なります。証券会社は仲介者であり、顧客の損益は市場参加者との取引の結果なので、FXのDD業者のように「客の利益=自社の損失」という構造にはなっていません。この意味で、「勝ちすぎたから利益を取り消す」ということはまずありません。一方で、インサイダー取引など証券会社のみに存在する口座凍結の原因もあります。

認証強化による口座凍結
一方、SBI証券では、認証強化による口座凍結が多数報告されています。


こうした報告は2025年4月以降に集中しています。この時期にSBI証券をかたるフィッシング詐欺が増加したため、対策が講じられたようです。

「対応しなければ口座凍結する」という旨のフィッシング詐欺にあったとの報告も多数確認できました。

ネット詐欺総研の調査によると、2025年5月度にはSBI証券のフィッシングサイトが急増し、前月比9倍になったとのことです。

SBI証券のフィッシング詐欺の急増を受けて、自主的に口座を凍結する人も出ており、「口座凍結」のキーワードでの投稿がさらに多くなっています。

滝沢ガレソによる口座凍結疑惑も
2024年には、米企業の株価暴落時のSBI証券の対応が話題に上りました。
インフルエンサーの滝沢ガレソ氏の投稿などでSBI証券の「口座凍結」が話題に上りました。

システムエラーで価格が暴落した際にSBI証券では買い注文が通って安く購入できたが、システムエラーが起きていない通常の価格で購入したものとして差額を請求され、差額を払うまで口座凍結されたという疑惑です。
しかし、Business Journalの取材で、SBI証券はこの疑惑を否定しています。

日本と違いストップ高・ストップ安がない米国市場でSMRの株が約99%も株価が暴落したのは事実ですが、その暴落した価格で購入できた方はいません。成行注文(編注:株価を指定せずに注文すること)をした人はいたかもしれませんが、暴落した時点の価格で売買が成約している人はいなかったのです。したがって、売買が成立した時点での代金をお支払いいただく必要はありますが、安く購入した方に、追加で支払いを求めて口座を凍結したというのは事実ではありません。滝沢氏には投稿したポストの削除を求めていきます。
この件は2024年に発生したものですが、現時点(2026年3月)に至るまでその後の展開はないようです。滝沢ガレソ氏は投稿を削除していませんが、その後SBI証券から実際にこの被害を受けたと主張する人も現れていないため、SBI証券の説明の方が正しかった可能性が高いと思われます。
SBI証券・SBI FXトレードは使っても大丈夫?
SBI証券・SBI FXトレードは、ユーザーの取引行動に由来する口座凍結の心配はほとんどなさそうですが、フィッシング詐欺の標的になっている点には注意が必要です。SBI証券が業界大手だから標的にされたものと思われ、SBI証券のせいではないかもしれませんが、ユーザーとしては心配ですよね。
フィッシング詐欺問題が起きてからSBI証券も対策を重ねているようなので、SBI証券が用意した安全対策をきちんと行い、メールの発信元やアクセスしているサイトのURLを確認するなどの基本的なフィッシング対策を取って利用してください!
- SBI証券の口座が凍結されるのはどんな場合ですか?
SBI証券の口座が凍結・一時利用停止される典型的なケースとしては、名義人の死亡や相続手続きが発生した場合、長期間連絡がつかず郵便物が戻ってくるなどで本人確認ができなくなった場合、マネーロンダリングや振り込め詐欺など犯罪利用の疑いがある場合、不正アクセスやフィッシング詐欺が疑われる場合、インサイダー取引・名義貸しなどの約款違反が疑われる場合などが挙げられます。
証券会社は株式市場での取引を仲介しているだけなので、いわゆる「株で勝ちすぎたから」「儲かりすぎたから」という理由だけで凍結されることは通常ありません。
SBI証券は、2025年春頃にフィッシング詐欺対策の認証を強化した関係でしばらくログインしていなかった人の口座を凍結したため、他の証券会社よりも「口座凍結」のキーワードでのX(Twitter)が多くなっています・
- フィッシング詐欺に遭うと、SBI証券の口座は凍結されてしまいますか?
フィッシング詐欺や不正アクセスが疑われる場合、SBI証券側が被害拡大を防ぐ目的で、一時的にログインや出金・取引を停止することはあり得ます。これは顧客の資産を守るための安全措置であり、「罰として資産を凍結する」という意味合いではありません。
事実関係や本人確認が済んだ後は、所定の手続きに従って制限が解除されるのが通常で、正規の金融機関が理由なく顧客資産を没収することは考えにくいです。
- 口座凍結や取引停止になった場合、SBI証券に預けている資産はどうなりますか?
口座が凍結・取引停止になっても、名義人として保有している株式や投資信託、預り金そのものが消えてしまうわけではありません。相続や差押え、不正利用の有無などに応じて、出金や名義変更に制限がかかることはありますが、SBI証券側が一方的に顧客の資産を没収することはできません。
凍結や制限の理由、解除条件、必要書類などを確認し、疑問があれば文書で説明を求める、場合によっては専門家に相談する、といった対応が現実的です。
- SBI証券で口座凍結や取引制限を避けるために、投資家ができる対策はありますか?
まず、住所・電話番号・メールアドレスなどの登録情報を常に最新に保ち、郵便物不達や連絡不能の状態を作らないことが大切です。また、家族名義での実質自分取引や第三者への名義貸し、未公表の重要情報に基づく売買など、インサイダーや相場操縦に疑われかねない行為は絶対に避ける必要があります。
さらに、フィッシングメールのリンクは踏まない、必ず公式アプリや正規URLからログインする、多要素認証・デバイス認証をきちんと設定しておくことで、不正アクセスに巻き込まれるリスクや「疑わしい取引」と見なされる可能性を大きく減らせます。










