移動平均線とは、ある一定期間の終値の平均値の推移を表したもの。
相場が上昇傾向にあるのか下降傾向にあるのか、といったトレンド(流れ)を掴むために使われる指標で、トレンド系テクニカル指標の代表格とも言える存在です。
移動平均線の種類と見方
移動平均線は、一定期間ごとに線が存在します。
「一定期間」が15日ならば15日移動平均線、75日ならば75日移動平均線、というように呼びます。
それでは、以下の表をご覧ください。
黒い線が長期移動平均線、赤い線が短期移動平均線だとします。
例えば、長期を「75日」、短期を「15日」と設定した場合。
75日間の終値の平均値を算出したラインが「長期移動平均線(黒線)」、15日間の終値の平均値を算出したラインが「短期移動平均線(赤線)」、となります。
移動平均線の活用方法
では、この表をどのように活用するのか?
簡単に言うと、
「短期移動平均線(赤線)と長期移動平均線(黒線)のクロスの仕方を見て、買うか売るかの判断をする」
という感じになります。
具体的には、短期移動平均線(赤線)が長期移動平均線(黒線)を上に突き抜けた状態を「ゴールデンクロス」と呼び、「買いのサイン」が出ていることを表します。
上の表でいうと、青い丸がしてある部分です。
しかも、この表のように長期移動平均線も上昇中に短期移動平均線が上抜ければ、さらに信頼度が増します。
逆に、短期移動平均線(赤線)が長期移動平均線(黒線)を下に突き抜けた状態を「デッドクロス」と呼び、「売りのサイン」が出ていることを表します。
上の表でいうと、緑の丸がしてある部分です。
これもゴールデンクロス同様、長期移動平均線も下降中に短期移動平均線が下抜ければ、さらに信頼度が増します。
移動平均線は、数あるテクニカル指標の中でも非常にベーシックで多くのトレーダーが活用している指標なので、是非とも抑えておいてください。