「メタマスクを使い始めたんだけど、アカウントって一つしか持てないのかな?」
「なんだかアカウントが複数作れるみたいだけど、何のために分ける必要があるんだろう?」
「複数のアカウントをどうやって管理すれば良いのか、面倒そうだな…」
MetaMask(メタマスク)を使っていると、初期設定で一つのアカウント(ウォレットアドレス)が作成されます。しかし、画面をよく見ると、実は新しいアカウントを追加できる機能があることに気づくはずです。「なんでアカウントを分けるの?」「分けても管理がややこしくならないかな?」と疑問に思う方や、面倒な管理は避けたい「ずぼらさん」もいるかもしれません。
でも、ご安心ください!MetaMaskで複数のアカウントを作成し、使い分けることは、あなたの仮想通貨やNFTの管理をより分かりやすく、そしてセキュリティを高めることにも繋がります。決して難しい操作は必要ありませんし、ちょっとしたコツを知っていれば、複数のアカウントも上手に管理できます。
この記事では、MetaMaskで複数のアカウントを持つメリットやデメリット、新しいアカウントを簡単に追加する方法、そして複数のアカウントを上手に管理するためのコツや注意点を、仮想通貨初心者の方にも分かりやすい言葉で解説します。難しい専門用語は最小限に、「これだけ知っていれば、あなたはMetaMaskで複数のアカウントを使いこなせる」というポイントに絞ってお伝えします。
この記事を読めば、MetaMaskの複数アカウント機能が理解でき、あなたの目的に合わせてウォレットを整理・活用できるようになるはずです。
なぜメタマスクで複数のアカウントを持てるの?
MetaMaskは、イーサリアムブロックチェーンおよび互換性のある様々なネットワーク(BNB Smart Chain, Polygon, Arbitrum, Optimismなど)上で、あなたの仮想通貨やNFTを管理するための「ウォレット」です。このMetaMaskでは、一つのウォレット内で複数の「アカウント」を持つことができます。
ウォレットとアカウント、それぞれの役割
MetaMaskにおける「ウォレット」と「アカウント」は、以下のように例えると分かりやすいかもしれません。
ウォレットとアカウントの例え
- ウォレット: あなたの「一つの金庫」全体のこと。この金庫を開けるための鍵が「秘密のリカバリーフレーズ(シードフレーズ)」です。
- アカウント: その「一つの金庫」の中に作られた、いくつかの「引き出し」のようなもの。それぞれの引き出しに異なるラベルを貼ったり、異なる種類の資産を入れたりすることができます。各引き出しには、それぞれ固有のアドレス(住所)があります。
MetaMaskを初めて設定する際に作成されるのが、その金庫の一番最初の引き出し、つまり「アカウント1」です。そして、「アカウントを追加」機能を使うことで、同じ金庫の中に新しい引き出し(アカウント2、アカウント3…)をどんどん作っていくことができるのです。
重要なのは、一つのMetaMaskウォレット(一つの秘密のリカバリーフレーズ)で作成された全てのアカウントは、同じリカバリーフレーズに紐づいているということです。つまり、金庫のマスターキー(リカバリーフレーズ)があれば、その中の全ての引き出し(アカウント)を開けられる、ということです。
仮想通貨ウォレットの基本的な考え方について、さらに詳しく知りたい場合は、こちらの記事も参考にどうぞ。
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リカバリーフレーズから全てのアカウントが生まれる仕組み
MetaMaskで新しいアカウントを追加する際に、「新しいリカバリーフレーズ」が発行されるわけではありません。最初に設定した、あの12個または24個の英単語の「秘密のリカバリーフレーズ」一つから、技術的な仕組み(BIP39などの標準規格)に基づいて、無限とも言える数の「アカウント」(アドレスと秘密鍵のペア)を生成できるようになっています。
例えるなら、リカバリーフレーズが「設計図」で、その設計図から「部屋」(アカウント)をいくつでも作れる、というイメージです。
- あなたが「アカウントを追加」という操作を行うと、MetaMaskは内部的に、そのリカバリーフレーズから次のアカウント(アドレスとそれに紐づく秘密鍵)を生成し、表示してくれます。
- どのリカバリーフレーズからどのアカウントが生まれるか、どの順番で生成されるか、というのは世界共通の技術的なルールで決まっています。
この仕組みがあるため、最初にリカバリーフレーズを正確に記録しておけば、後からMetaMaskでどれだけアカウントを追加しても、その一つのリカバリーフレーズさえあれば、全ての追加したアカウントを含めてウォレット全体を新しいデバイスで復元することが可能です。
逆に言えば、リカバリーフレーズが漏洩したり、紛失したりすると、そこに紐づく全てのアカウント(あなたが作成した全てのアドレス)に保管されている資産が危険に晒されたり、アクセスできなくなったりするということでもあります。リカバリーフレーズの重要性については、後ほど改めて解説します。
メタマスクで複数アカウントを持つメリット・デメリット
MetaMaskで複数のアカウントを持つことには、いくつかのメリットとデメリットがあります。これらを理解した上で、自分にとって複数アカウントが必要かどうかを判断しましょう。
複数アカウントを持つメリット(何が便利になるの?)
MetaMaskで複数のアカウントを使い分けることで、以下のようなメリットが得られます。
複数アカウントのメリット
- 目的別に資産を管理できる: これが複数アカウントを持つ最大のメリットです。例えば、以下のようにアカウントを分けて管理できます。
- 仮想通貨の保管用アカウント
- NFTの保管用アカウント
- DeFiプロトコル(分散型金融サービス)利用用アカウント
- 新しいDAppsや未知のサービスを試す用アカウント(リスク分散)
- エアドロップ参加用アカウント
このように用途ごとにアカウントを分けることで、ウォレットの中身が整理され、「このアカウントにはこれだけ入れておけばいい」「このアカウントは安全性が最優先」といったように、資金管理やリスク管理がしやすくなります。
- セキュリティ対策になる場合がある: 全ての資産を一つのアカウントに集中させるのではなく、複数のアカウントに分散させることで、万が一、特定のアカウントの秘密鍵が漏洩するような事態に陥っても、他のアカウントの資産への影響を限定できる可能性があります。(※ただし、リカバリーフレーズが漏洩した場合は全てのアカウントが危険に晒されます。これはあくまで、特定のDAppsとの連携ミスなどによる個別のアカウントの秘密鍵漏洩に備える、限定的なセキュリティ対策です。)
- 活動履歴の分離: 特定のDAppsとの連携や、NFTのミント(発行)といった活動履歴を、他のアカウントから分離できます。これにより、プライバシー保護に繋がったり、特定の活動履歴だけを他の人に見せたりすることが容易になります。
このように、複数アカウントを持つことで、ウォレットの管理がより整理され、安全性が向上する可能性があります。
複数アカウントを持つデメリット(何が面倒になるの?)
便利な複数アカウント機能ですが、デメリットも存在します。特に、ずぼらさんにとっては、以下のような点が面倒に感じられるかもしれません。
複数アカウントのデメリット
- 管理の手間が増える: アカウントが増えるほど、それぞれの残高を確認したり、どの資産がどのアカウントにあるのかを把握したりといった、管理の手間が増えます。「あれ?あのコイン、どのアカウントに入れたっけ?」となる可能性もあります。
- 資金移動にガス代がかかる場合がある: 複数のアカウント間で仮想通貨やNFTを移動させる場合、通常、そのネットワークのトランザクション手数料(ガス代)が発生します。頻繁に資金を移動させると、その都度コストがかかります。
- リカバリーフレーズの重要性が変わらない: 複数アカウントを持つことで、アカウントごとのセキュリティを高めることはできますが、それらのアカウント全てを管理しているリカバリーフレーズの重要性が薄れるわけではありません。どのくらいアカウントを増やしても、最初に設定したリカバリーフレーズの厳重な管理が最も重要であることに変わりはありません。 ここを間違えると、複数アカウントを持った意味がなくなります。
これらのデメリットを理解し、管理の手間が増えることと、複数アカウントを持つことによるメリット(整理、セキュリティ向上など)を比較検討して、自分にとって複数アカウントが必要かどうかを判断しましょう。最初からたくさん作る必要はありません。必要性を感じた時に、一つずつ追加していくのが良いでしょう。
メタマスクで新しいアカウントを簡単に追加する方法
MetaMaskで新しいアカウントを追加する操作は、非常に簡単です。スマホアプリ版とブラウザ拡張機能版で、基本的な手順は同じです。ここでは、その具体的な手順を解説します。
スマホアプリ版で新しいアカウントを追加する手順
スマートフォンでMetaMaskアプリを使っている場合の、新しいアカウントの追加手順です。
MetaMaskアプリでのアカウント追加手順
- MetaMaskアプリを開く: スマートフォンでMetaMaskアプリを起動し、パスワードを入力してウォレットにログインします。
- 左上のメニューをタップ: アプリ画面の左上にあるメニューアイコン(三本線)をタップします。
- アカウント名の横にあるアイコンをタップ: 表示されたサイドバーの上部に、現在選択されているアカウント名が表示されています。そのアカウント名の右側にある、丸いアイコン(アバター画像)または下矢印のアイコンをタップします。
- 「アカウントを作成」を選択: アカウント一覧が表示されます。その中に「アカウントを作成(Create New Account)」という項目があるので、それをタップします。
- アカウント名の設定: 新しく作成されるアカウントの名前(例:「アカウント 2」など)が表示されます。必要であれば、ここでアカウント名を変更することもできます。
- 作成完了: 「作成(Create)」ボタンをタップすると、新しいアカウントがすぐに作成されます。自動的にその新しいアカウントが選択された状態になります。
これで、新しいアカウントが追加されました。簡単ですよね! 追加されたアカウントには、最初は仮想通貨やNFTは何も入っていません。必要に応じて、他のアカウントや取引所から資金を送金する必要があります。
ブラウザ拡張機能版で新しいアカウントを追加する手順
PCでMetaMaskのブラウザ拡張機能を使っている場合の、新しいアカウントの追加手順です。
ブラウザ拡張機能でのアカウント追加手順
- MetaMask拡張機能を開く: Google Chromeなどのブラウザで、MetaMaskの拡張機能アイコンをクリックし、パスワードを入力してウォレットにログインします。
- 画面上部のアカウント名表示部分をクリック: MetaMask拡張機能の画面上部に、現在選択されているアカウント名が表示されています。そのアカウント名が表示されている部分をクリックします。
- 「アカウントを作成」を選択: ドロップダウンメニューが表示されます。その中に「アカウントを作成(Create Account)」という項目があるので、それをクリックします。
- アカウント名の設定: 新しく作成されるアカウントの名前(例:「Account 2」など)が表示されます。必要であれば、ここでアカウント名を変更することもできます。
- 作成完了: 「作成(Create)」ボタンをクリックすると、新しいアカウントがすぐに作成されます。自動的にその新しいアカウントが選択された状態になります。
ブラウザ拡張機能版も、スマホアプリ版と同様に非常に簡単な操作で新しいアカウントを追加できます。このように、MetaMaskでは誰でも手軽に複数のアカウントを持つことができます。
複数アカウントを上手に管理するコツ
MetaMaskで複数アカウントを持つこと自体は簡単ですが、アカウントが増えるほど管理が煩雑になりがちです。ずぼらさんでも無理なく、複数のアカウントを上手に管理するためのコツをご紹介します。
アカウント名の工夫で分かりやすく整理
アカウントが増えていくと、「アカウント1」「アカウント2」「アカウント3…」といったデフォルトの名前だけでは、それぞれのアカウントを何に使っているのか分からなくなってしまいます。アカウント名を分かりやすく変更することで、管理が格段にしやすくなります。
アカウント名の設定のコツ
- 用途を明確にする: 各アカウントをどのような目的で使うのか、その目的がすぐに分かるような名前に変更しましょう。
- アカウント名の例:
- メイン保管用
- NFTコレクション用
- DeFi利用専用
- エアドロップ応募用
- テスト用(未知のサービスを試すなど)
- 後から変更可能: 一度設定したアカウント名は、いつでも変更することができます。最初は仮の名前をつけておいて、用途が決まったら正式な名前に変更する、という形でも良いでしょう。
このようにアカウント名を工夫するだけで、MetaMaskを開いた時に、どのアカウントが何に使われているのかが一目で分かり、管理が非常にスムーズになります。
アカウント名を変更する手順(アプリ/ブラウザ拡張機能共通)
- MetaMaskアプリまたはブラウザ拡張機能を開き、ログインします。
- アカウント一覧を表示します。(アプリなら左上メニューからアカウント名部分をタップ、ブラウザ拡張機能なら画面上部のアカウント名表示部分をクリック)
- 名前を変更したいアカウント名の横にある三点リーダー(…)アイコンをタップ/クリックします。
- メニューが表示されるので、「アカウント詳細(Account details)」を選択します。
- アカウント詳細画面に現在のアカウント名が表示されています。その名前の横にある鉛筆アイコンをタップ/クリックします。
- 新しいアカウント名を入力し、保存します。
この簡単な操作で、いつでもアカウント名を分かりやすいものに変更できます。
資金移動の考え方と手数料
複数のアカウント間で仮想通貨やNFTを移動させる場合、通常、そのネットワークのトランザクション手数料(ガス代)が発生します。このガス代は、ネットワークの混雑状況によって変動します。
資金移動の考え方と注意点
- 必要な時だけ移動: 頻繁にアカウント間で資金を移動させると、その都度ガス代がかかり、コストがかさんでしまいます。目的別管理のメリットを最大限に活かすためにも、必要な時に必要な金額だけを移動させるようにしましょう。
- ガス代を確認: 送金を行う前に、MetaMaskの画面で表示される推定ガス代を確認しましょう。ネットワークが混雑している時間帯はガス代が高くなる傾向があります。
- 少額でテスト送金: 初めてのアカウントへの移動や、高額な資産を移動させる場合は、まず最小単位のごく少額でテスト送金を行い、無事に着金することを確認してから、本送金を行うのが安全です。手数料はかかりますが、全額を失うリスクに比べれば安いものです。
アカウント間の資金移動は、仮想通貨を送る操作と基本的に同じです。仮想通貨の送金方法について、基本的なステップを知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
▶ 仮想通貨を送るってどうやるの?失敗しないための超基本ステップ
セキュリティ意識を高く保つ
複数アカウントを持つことで、特定の用途(例:新しいDAppsを試す用アカウント)でリスクを負っても、他のアカウント(例:メイン保管用アカウント)の資産への影響を限定できる可能性があります。しかし、これはあくまで限定的な対策であり、最も重要なセキュリティ対策は、どのくらいアカウントを増やしても変わりません。
最も重要なセキュリティ対策
- リカバリーフレーズの厳重管理: 最初に設定した秘密のリカバリーフレーズは、あなたが作成した全てのアカウントに紐づいています。このリカバリーフレーズが漏洩したり、紛失したりすると、そこに紐づく全てのアカウントの資産が危険に晒されたり、アクセスできなくなったりします。リカバリーフレーズは、紙に正確に書き出し、誰にも知られず、そして自分自身もなくさないように、複数の安全な場所に厳重に保管することが絶対条件です。
- 不審なサイトや連絡に注意: リカバリーフレーズや秘密鍵の入力を求めるようなサイトや連絡は全て詐欺です。MetaMaskの公式がこれらを尋ねることは絶対にありません。怪しいサイトにウォレットを接続しない、不審なリンクをクリックしないといった基本的なセキュリティ対策も、複数アカウントを持つ上で引き続き重要です。
複数アカウントを持つことは、あなたの資産管理とセキュリティ戦略を強化するための一つの手段ですが、ウォレットの根幹であるリカバリーフレーズの保護こそが、あなたの資産を守る上で最も重要であることを忘れてはいけません。
複数アカウント、どんな時に使い分ける?(具体的な活用例)
MetaMaskの複数アカウント機能を理解したら、次は具体的にどのような目的でアカウントを使い分けるのか、いくつかの活用例をご紹介します。あなたの仮想通貨の利用目的に合わせて、参考にしてみてください。
目的別の使い分け例
以下は、多くのMetaMaskユーザーが実践しているアカウントの使い分け例です。
複数アカウントの活用例
- メインアカウント(安全第一): 最も多くの資産や、長期保有したい大切な仮想通貨・NFTを保管しておくアカウントです。このアカウントのアドレスは、普段はあまり公開せず、信頼できる相手からの送金受け取りなどに限定して使用します。怪しいDAppsやサービスとは絶対に接続しないようにします。
- NFTアカウント(コレクション用): 購入したNFTや、エアドロップで受け取ったNFTなどをまとめて保管しておくアカウントです。NFTマーケットプレイスとの連携に主に使用します。
- DeFi/DApps利用アカウント(アクティブ用): 分散型取引所(DEX)でのスワップ、流動性提供、ステーキングなど、様々なDeFiプロトコルや新しいDAppsを試す際に使用するアカウントです。これらのサービスとウォレットを接続する機会が多くなるため、メインアカウントとは分けておくことで、万が一、サービス側に問題があった場合や、怪しいDAppsと連携してしまった場合でも、他のアカウントの資産への影響を限定できる可能性があります。ここに置く資産は、リスク許容度に合わせて少なめにするのがおすすめです。
- エアドロップ・新規プロジェクト応募用アカウント: 新しいプロジェクトのエアドロップに参加したり、早期アクセスに応募したりする際に使用するアカウントです。これらの活動は、未知のプロジェクトとの接点が多くなるため、セキュリティリスクが比較的高くなります。メインアカウントとは完全に分けておくことで、万が一、詐欺的なプロジェクトにウォレットを接続してしまった場合のリスクを軽減できます。ここに置く資産は、必要最低限のガス代用の仮想通貨のみにするなど、リスク管理を徹底しましょう。
- その他(テスト用、友人とのやり取り用など): ちょっとしたテスト送金に使ったり、親しい友人との間で少額の仮想通貨をやり取りしたりするために、他のアカウントとは分けておく、といった使い方も考えられます。
このようにアカウントを使い分けることで、「このアカウントは安全性が高いはず」「このアカウントはリスクを取る用」といったように、それぞれのウォレットアドレスが持つ「役割」が明確になり、資産管理とセキュリティ対策がしやすくなります。
複数アカウント利用で気をつけるべき注意点
MetaMaskの複数アカウント機能は非常に便利ですが、利用する上で特に気をつけておきたい点がいくつかあります。これらの注意点を理解し、安全にアカウントを使い分けましょう。
全てのアカウントは一つのリカバリーフレーズに紐づく
これは最も重要な点であり、何度強調しても足りません。MetaMaskでどれだけアカウントを追加しても、それらは全て、あなたが最初に設定した一つの秘密のリカバリーフレーズ(シードフレーズ)から生成されています。
リカバリーフレーズ管理の徹底
- リカバリーフレーズの重要性は変わらない: 複数アカウントを持ったからといって、リカバリーフレーズの重要性が薄れるわけではありません。リカバリーフレーズが漏洩したり、紛失したりした場合、そこに紐づく全てのアカウントの資産が危険に晒されたり、アクセスできなくなったりします。
- 厳重なオフライン保管: リカバリーフレーズは、紙に正確に書き出し、誰にも知られず、自分自身もなくさないように、複数の安全な場所でオフラインで保管することが絶対条件です。デジタルデータでの保管は非常に危険です。
複数アカウントを持つメリットを活かすためにも、ウォレットの根幹であるリカバリーフレーズの保護を最優先で行いましょう。リカバリーフレーズの重要性や管理方法について不安がある場合は、こちらの記事を必ず確認してください。
▶ メタマスクの秘密のリカバリーフレーズ忘れた!確認方法と紛失時の絶望度
アカウント間の資金移動にはガス代がかかる
前述の通り、MetaMask内の異なるアカウント間で仮想通貨やNFTを移動させる場合、そのネットワークのトランザクション手数料(ガス代)が発生します。
ガス代に関する注意点
- コストを意識する: 頻繁な資金移動はガス代の負担になります。必要な時だけ移動させるようにし、不必要な移動は避けましょう。
- ネットワークによってガス代は異なる: イーサリアムメインネットはガス代が高くなる傾向がありますが、PolygonやBNB Smart Chainといった他のネットワークではガス代が比較的安価な場合が多いです。利用するネットワークのガス代の状況を確認しましょう。
- 送金ミスは取り消せない: アカウント間の送金も、通常の仮想通貨送金と同様に、一度実行すると基本的にキャンセル(取り消し)ができません。送金元アカウントと送金先アカウント(あなた自身の別アカウントのアドレス)、送金する通貨と金額が正しいか、入力内容をよく確認してから実行しましょう。
詐欺リスクへの対策は引き続き重要
複数アカウントを持つことでリスクを分散できる側面はありますが、フィッシング詐欺や悪意のあるDAppsへの接続といった、オンライン上の詐欺リスクは依然として存在します。
詐欺対策の継続
- 不審なサイトやリンクに注意: リカバリーフレーズや秘密鍵の入力を求めるサイトや連絡は全て詐欺です。MetaMaskを連携させる際は、そのサイトが信頼できるか、URLが正しいかなどを入念に確認しましょう。
- 安易な署名リクエストに注意: MetaMaskで表示される「署名リクエスト」や「トランザクション承認」の内容をよく確認せず、安易に承認しないようにしましょう。悪意のあるコードが含まれている可能性があります。
- 信頼できる情報源を利用: 新しいDAppsやプロジェクトを試す際は、公式の情報源や、信頼できるレビューなどを参考に、その安全性について自分で調べることが重要です。
これらの基本的なセキュリティ対策は、複数アカウントを持つかどうかにかかわらず、MetaMaskユーザーにとって必須の自己防衛策です。
Q&A よくある質問
ここでは、MetaMaskの複数アカウント機能に関して、初心者の方が抱きがちな疑問に、Q&A形式でまとめました。
複数アカウントを作るとリカバリーフレーズも増えるの?
いいえ、増えません。
- MetaMaskで新しくアカウントを追加しても、最初にウォレットを作成した際に生成された一つの秘密のリカバリーフレーズ(シードフレーズ)に、全てのアカウントが紐づいています。
- つまり、どれだけアカウントを増やしても、管理すべきリカバリーフレーズは最初の「一つ」だけです。
- これにより、管理の手間は増えませんが、その唯一のリカバリーフレーズが漏洩したり紛失したりすると、そこに紐づく全てのアカウントの資産が危険に晒されるということでもあります。
アカウントごとにパスワードを設定できる?
いいえ、MetaMaskでは、アカウントごとに個別のログインパスワードを設定することはできません。
- MetaMaskにログインする際のパスワードは、MetaMaskウォレット全体に対して一つだけ設定されます。
- このパスワードは、MetaMaskアプリ(またはブラウザ拡張機能)を開いた時にウォレットにログインするために使用します。ウォレット内の全てのアカウントに共通です。
アカウントごとにパスワードを設定したい場合は、MetaMaskではなく、アカウントごとに独立したウォレットを作成・管理する必要があります(その場合、アカウントの数だけリカバリーフレーズも発生し、管理責任もアカウントごとに発生します)。
昔使ってたアカウントを削除したいんだけど?
MetaMaskで作成したアカウント(アドレス)を、完全に削除したり、復元できないように消去したりすることは、ユーザー側からはできません。
- MetaMaskのアカウントは、最初に設定したリカバリーフレーズから生成されるものです。リカバリーフレーズが存在する限り、いつでもそのアカウントを復元できます。
- MetaMaskのアプリやブラウザ拡張機能の表示上、特定のアカウントを「非表示」にすることは可能ですが、これはあくまで表示されないようにするだけで、アカウントそのものがブロックチェーン上から消えたり、リカバリーフレーズとの関連付けが解除されたりするわけではありません。
- したがって、もしあなたが使わなくなったアカウントや、秘密鍵が漏洩した可能性があるアカウントがある場合でも、それをMetaMaskから完全に削除することはできません。重要なのは、そのアカウントに資産を置かないこと、そしてリカバリーフレーズの安全な管理を続けることです。
まとめ
今回は、MetaMaskで複数のアカウントを作成する方法や、そのメリット・デメリット、そして上手に管理するためのコツを解説しました。
- MetaMaskでは、一つのウォレット(一つのリカバリーフレーズ)の中で、複数のアカウント(アドレス)を作成・管理できる。
- 複数アカウントを持つメリットは、目的別(保管用、NFT用、DeFi用など)に資産を整理・管理できることや、リスク分散(限定的)になる可能性があること。
- デメリットは、管理の手間が増えることや、アカウント間の資金移動にガス代がかかること。
- 新しいアカウントの追加は、アプリまたはブラウザ拡張機能から非常に簡単な操作でできる。
- 上手に管理するコツは、アカウント名を分かりやすく変更すること、資金移動は必要な時だけ行うこと、そしてセキュリティ意識を高く保つこと。
- 最も重要な注意点は、全てのアカウントが唯一のリカバリーフレーズに紐づいているため、リカバリーフレーズの厳重な管理が全ての基盤であること。リカバリーフレーズを尋ねる相手は全て詐欺と疑うこと。
MetaMaskの複数アカウント機能は、あなたの仮想通貨ライフをより整理され、安全なものにするための便利なツールです。この記事で解説した方法を参考に、あなたの目的やスタイルに合わせて、MetaMaskのアカウントを使い分けてみてください。最初は少し手間がかかるかもしれませんが、慣れると非常に便利に活用できるはずです。そして、何よりも、あなたの資産を守る基盤となるリカバリーフレーズの管理だけは、決して疎かにしないようにしてください。
仮想通貨を安全に扱う上で、ウォレットの管理や複数のアカウントの使い分けといった知識に加え、全体的なセキュリティ対策も重要です。最低限これだけはやっておきたいセキュリティ対策について知りたい場合は、こちらの記事も役に立つはずです。
▶ これだけはやっとけ!仮想通貨を守るための「最低限」セキュリティ対策










