「FX取引は、専業でやっているプロよりも素人の方が有利。」

こう聞くと、大半の人が「そんなバカな」と思うことでしょう。
何事においても、素人よりもプロの方が優れているものですから。

もちろん、FXもそうです。
基本的には、知識も技術もある専業でやっているプロの方が、何かと有利に取引を行なえます。

しかしそれは、「同じ条件で競った時」限定です。
この条件が肝。

例えばサッカー。
プロのキーパーと素人のキーパーが同じ条件のもとで対決した場合、ほぼ100%プロが勝ちます。

ですが、シュートの際の条件が異なればどうでしょうか?

シュートする人が、

「プロのキーパー相手ならばどこへ蹴ってもいい」
「素人のキーパー相手の場合は真ん中にしか蹴ってはいけない」

この条件下ならば、素人のキーパーの方が圧倒的に有利になりますよね?
素人と言えども、真ん中にしか来ないとわかっていれば、それに備えればいいだけなのですから。

そして、FXの場合。

プロは、どんな相場であろうと常にトレードをしていなければなりません。
自分の生活の為だったり、もしくは顧客の資産を預かって資産運用をしていたり、となってくると、イヤでも日々運用する必要がありますから。

しかし素人は、好きな時に好きなようにトレードを行なえるのです。

相場状況は、「勝ちやすい状態」よりも「勝ちにくい状態」の方が多いもの。
素人の特権を活かし、素直な相場・わかりやすい相場の時だけ勝負し、それ以外はきっちり休む、といったスタイルで攻めると、有利に戦えます。

素直な相場とは、円安・円高が日々コロコロと変わる状況ではなく、円安なら円安、円高なら円高へ順調に推移するような状況。
要は、トレンドが分かりやすい状況ですね。

その他の分かりやすい相場とは、為替に影響を与えそうな世界規模のニュースが流れた直後など。
その国にとって良いニュースならばその国の通貨価値が上がりやすく、逆に悪いニュースならば通貨価値は下がりやすくなります。

結論として、

「好きな時に好きなようにトレードできるという自由な立場にある素人は、ある意味専業でやっているプロよりも優位な立場にいると言える」

となります。

ですが、素人の方が有利というのはあくまで立場的なものですので、知識や技術は日々勉強して吸収するようにしてください。
経験豊富な人間、知識がある人間が有利なことは、当然のことですので。

「FXは素人の方が有利?」というのは、あくまで「無理にトレードする機会を強いられることがない」という部分に焦点を当てた場合ですので。

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