バイナリーオプションを行なう際、海外FX口座を選択する人が後を絶たない昨今。
[関連リンク]■ バイナリーオプションnavi 【バイナリーオプションのやり方・リスク・初心者向けおすすめ口座】
しかし・・・
海外FX口座は、結論から言うと「問題だらけ」。
■出金しようとしたら拒否された
■利益が出たら、難癖を付けて口座を凍結された
こういった、あってはならない最悪の詐欺的な行為が横行しています。
無登録の海外業者でバイナリーオプションを行なうリスク
やっとの思いで利益を出したのに、いざ引き出そうとしたらああだこうだと屁理屈をこねて口座を凍結してくる。
想像するだけでもゾッとしますよね・・・
しかし、日本の金融庁へ登録が行われていない海外FX業者の場合、こうしたリスクが常に付いて回ります。
実際に国民生活センターへの相談も多く、以下のような注意喚起が為されています。
「インターネット上の広告を見て興味を持ち、海外業者とバイナリーオプション取引を開始したが、出金を求めても応じてもらえない」といった相談が、最近になって全国の消費生活センター等に数多く寄せられています。
■引用 : 海外業者とのバイナリーオプション取引にご注意ください!-無登録業者との契約は行わないで!!-(発表情報)_国民生活センター
国民生活センターは、我々国民が日常生活や消費関連で困った時に駆け込む、消費者庁が管轄する独立行政法人。
しかしそんなメジャーな機関であろうと、相手は海外口座のため、「不当な口座凍結」・「出金拒否」といった明らかな詐欺的行為があってもどうすることもできません。
ましてや「個人で対応」となれば、余程の資金力やコネでもない限り、対応することはほぼ不可能と言えるでしょう。
結局は、泣き寝入りするしかないのです。
こうした海外の無登録業者に対して、金融庁は定期的に警告書を送っています。
そして、警告書を送った業者名は公開されています。
例えば、以下のように。
赤丸部分は、海外FX口座として日本で非常に有名な『ハイローオーストラリア』への警告。
海外口座を開設している人なら誰もが知っているであろう有名な口座でも、こうして金融庁から警告書が送られています。
余談ですが、ハイローオーストラリアは運営会社名が『Realtime Capital Markets Pty. Ltd』⇒『Highlow Markets Pty. Ltd』⇒『HLMI Ltd』と変わっています。
上記警告は、「Highlow Markets Pty. Ltd」時代のものですね。
こちらのハイローオーストラリアは、海外口座の中では比較的安全だと言われているようですが・・・
僕は実際に使ったことがないのでなんとも言えません。
基本的に、海外口座を利用する場合は、常に一定のリスクがあると考えているので。
金融庁は、ハイローオーストラリア以外にも実に多くの海外口座へ警告書を送っています。
警告書が送られた海外口座一覧はこちらの金融庁のページで閲覧可能です。
上記の通り、、、
■金融庁から警告書が送られている
■実際に国民生活センターへ被害の相談が多数寄せられている
といったように、噂レベルなどではなく、無登録の海外FX業者は歴然とリスクの高いサービスだということがお分かりいただけたと思います。
なぜリスクの高い海外業者で口座開設する人がいるのか?
海外口座は規制無視でやりたい放題
では何故、何かとリスクの高い海外口座で口座開設をしてバイナリーオプション取引をしようとする人が後を絶たないのか?
その最大の理由は、「海外口座は規制が緩いから」です。
日本のバイナリーオプションは2013年に規制が入り、かなり厳しくなりました。
大きく変わったのは『取引期間』。
従来は5分後・10分後といったごく短い時間が経過した際に円安になっているか円高になっているかを予測する、というバイナリーオプションが主流でした。
この「●分後」の●の部分の時間が短ければ短いほど取引機会が多くなるため、
■投資家側 ⇒ 何度も勝負できる
■FX業者側 ⇒ 手数料収入が増える
と、Win-Winな関係にありました。
しかし2013年の規制後は、 どんなに短くても『2時間後』にしなければならなくなったのです。
つまり、1日で考えれば取引機会は最大で12回となります。
ところが海外FX口座ならば、無登録の業者なのでこの規制が適用されません。
なんと、一度の取引を最短30秒で完結することもできてしまいます。
つまり、1時間なら120回、1日なら2,880回というとんでもない回数の取引が可能になってしまうのです。
負けが込んでしまった人は、ついつい「2択だから次は当たるかもっ・・・」とアツくなってしまいさらにお金を失っていく、というパターンが容易に想像できますよね。
その他にも細かい規制がいろいろあるのですが、無登録の海外口座ならばその影響を受けません。
顧客のリスクなど考えず、バンバン煽ってお金を遣わせることが可能です。
「海外FX業者を使えば税制の部分で有利」という事実はあるものの、日本において海外FX口座は違法の疑いもあるため、いつどうなってしまうかは全く予想できません。
しかし・・・
中には射幸性を強く求める人も一定数存在し、その射幸性に負けてついつい海外口座に走ってしまう人もいます。
ところが、なんとかバイナリーオプション取引で成功したとしても、
「規約に違反したので口座を凍結します」
といったような難癖を付けられ、出金できずに泣き寝入りするというケースが多発しているのです。
「オプザイル」と呼ばれる詐欺投資集団の存在
ハイローオーストラリアを始めとした数ある海外FX業者が有名になっているのは、『オプザイル』と呼ばれる集団が強く訴求しているから、というのも理由の一つです。
オプザイルとは、ツイッターなどのSNSで「僕たち・私たちはバイオプで凄い儲かってます!」といったアピールをし、それに興味を持ってしまった人をターゲットにしてバイナリーオプション用の取引ツールが入ったUSBを販売する、という投資詐欺を行なう集団の事。
もちろん、オプザイルと呼ばれるメンバーたちはバイナリーオプションで儲けているわけではありません。
儲けているフリをして、「この人たちみたいにすれば儲かるんだ!」と騙されてしまった人に売りつけるツール代で儲けています。
なお、この取引ツールは30~50万円という高額で販売されていますが、その中身は『MT4(メタトレーダー)』という無料で利用できる取引ツールにほんの少し手が加わっている、というチープなもの。
当然、投資成績も良くありません。
この集団は、ツイッター界隈では「危険な詐欺的集団」として認識されていましたが、NHKの情報番組『シブ5時』で取り上げられたことで一般的にも多少知られるようになりました。
しかし、まだまだその認知度は微妙。
知らずに騙されてしまう人もいるかもしれませんので、是非この機会に覚えておいていただければと。
そしてこうした集団が強く勧めてくるのが、ハイローオーストラリアを始めとする海外業者。
明らかに紹介料目的でしょう。
裏で何らかの包括的な契約があるのか。
1契約を獲得するごとに紹介料が入る仕組みなのか。
具体的にはわかりませんが、何かの形で報酬に繋げているのは間違いありません。
またオプザイルではなくとも、紹介料目当てで他人のリスクなど一切考えず、ネット上で海外業者を勧めまくる人も多いです。
■海外業者が怪しいなんて、ただの負け犬の遠吠え!
■自分は出金できた! だから安全!
とアピールする人たちが多いですが、どちらも何の信ぴょう性もありません。
そもそも海外FXは、日本国内では違法性の高いサービス。
そんなサービスでのバイナリーオプションを積極的に勧めている時点で、そういう人たちの信用性を推して知るべしです。
バイナリーオプションは「金融庁に登録されている国内口座」でやるべき
このように、色々とリスクの高い海外FX業者を使ってのバイナリーオプション。
出金拒否があろうと、不当な口座凍結があろうと、それに抵抗する術はありません。
それはつまり、「海外FX口座を利用した場合は、何があっても保証されない」ということ。
日本で登録を受けている業者ならば、何かあれば国が対応してくれます。
というか、対応せざるを得ません。
日本という国が許可しているのですから、何かまずい事をやればすぐに問題になります。
しかし海外口座の場合、何があろうとすべて自己責任。
バイナリーオプションの世界を知り尽くしたような経験豊富な方ならばまだしも、
■これからバイナリーオプションを始めようと思っている
■バイナリーオプションを始めてまだ数年
といった状況で、いきなり海外FX業者に手を出すのは危険過ぎます。
まずは、金融庁に登録されている正規の業者を選ぶのが正解でしょう。